【風】観光活性化、無料化に期待も(産経新聞)

 高速道路無料化には否定的な意見が目立つが、「経済活性化のためにも、ぜひ実現させてほしい」とつづった横浜市の自営業の方(70)のように、期待を寄せる声ももちろんある。

 近畿で無料化対象になった舞鶴若狭自動車道のほぼ中間点にある京都府福知山市。アジサイの名所として名高い「関西花の寺霊場第1番札所」、観音寺の小籔実英住職(58)は「(6月をめどとする)無料化の開始がアジサイの季節と重なり、大幅に参拝者が増えそう」と笑顔をみせる。

 天橋立がある京都府宮津市、城崎温泉で知られる兵庫県豊岡市など、日本海側の主な観光都市に比べ、福知山市にはこれといった目玉がなく、苦戦を強いられてきた。平成20年度の観光客数は、宮津市の約270万人、豊岡市の約500万人に対し、福知山市は約100万人に過ぎない。

 「京阪神の観光客が天橋立を訪れる際の通過点、それが福知山なんです」。地元で飲食店を経営する男性(66)が嘆くのも無理はない。それだけに、今回の舞鶴若狭道の無料化指定は、福知山にとって“千載一遇”のチャンスとなる。

 「京都府北部で唯一、天守閣のある城は福知山城だけ。潜在的な観光資源はあります」。市観光課の佐藤秀樹課長は、かつて明智光秀が築き、昭和61年の復元後は郷土資料館にもなっている古城の魅力をPR。「周辺自治体と協力して観光商品の開発を進めれば、無料化の恩恵を地域全体で受けることができる」と思いをめぐらせる。

 無料化を地域挙げての観光活性化に、という思いは民間にも強い。観音寺の小籔住職は「京都観光といえば京都市内が中心だったが、この機会に北部の自治体も積極的に地元観光をアピールしてほしい」と話す。

 福知山市のお隣、舞鶴市で、明治〜昭和初期に建てられた赤レンガ倉庫群を愛する市民らでつくるNPO団体「赤煉瓦(れんが)倶楽部・舞鶴」の岡本敏男理事(61)も「舞鶴の赤レンガの町並みは、まだまだマイナーな存在。でも、無料化により、地方の埋もれた観光名所にもスポットが当たる」と期待する。

 無料化の対象区間に選ばれた路線の沿線では、さまざまな“夢”が膨らんでいるようだ。(家)

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